投資

実質金利上昇時はバリュー株優位

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2022年6月7日(火)は、UBS SuM TRUSTウェルスマネジメントの青木大樹氏より、今後のFRB利上げ停止に関してのコメントです。

FRBの過度な利上げは防げるのか?

◉今週発表されるCPIではエネルギーや車などのインフレ加速が懸念

◉目標のインフレ率2%の達成までは相当時間がかかる

◉マーケットでの景気後退懸念は強まっている

カメノヒコ

今週のCPI発表で相場が荒れなければいいのじゃが・・・

実はFRBはインフレ率以外も注視

◉FRBはインフレ率以外にも金融環境や景気先行指標もかなり意識して利上げペースを決定

◉1990年以降の利上げ期を振り返ると、目標インフレ率2%を超えているにもかかわらず利上げ停止

◉金融の引き締め度がわかる金融環境指数が大きく上昇した際に利上げ停止を決定

長短金利差がゼロに近づいて来た時に利上げ停止

◉特に注目は、実質金利が大きく上昇した時の利上げ停止

今回の利上げはどうなる?

◉利上げ停止の各条件は、現状いずれも満たしていない

◉今後の上記の状況次第で利上げ停止を検討するだろう

◉よって、過度な利上げが景気後退を起こすリスクは高くない

高まる実質金利に備えた投資戦略

◉実質金利上昇時は、グロース株よりバリュー株が相対的に上がってきた

◉あくまで「短期的」にはバリュー株が優位

◉黄色い線が右肩下がりなことから、中長期的にはグロース株に魅力

FRBはソフトランディングできる?

◉過去のFRBは、インフレ率2%達成前でも柔軟に利上げを対応してるのでソフトランディング可能

◉ただし、問題はマーケットの楽観視。FRBの利上げ停止後にマーケットが楽観的になり、大きなショックが起き、リセッションにつながった

◉注視すべきは、利上げ停止時のマーケットの過度な楽観

カメノヒコ

あまりFRBの利上げにビクビクしすぎなくてもええということみたいじゃの。

と言われても、やっぱり気になってしまうわい笑