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2022年6月7日(火)は、大和証券の谷栄一郎氏より、インフレと景気の根くらべに関してのコメントです。
シーソーゲームが続く
◉「景気が何とかもちながら、インフレが落ち着く」か、「インフレが高止まりしながら景気が失速する」か、どちらも拮抗して根比べになっている
◉FRBは間違いなくインフレを見て行動を決める
◉FRBはインフレ抑制には痛みが伴うことを明言してきた
◉リセッション懸念で株価は5月に落ち込んだ
◉市場のクラッシュを抑止するために、ボスティック総裁の「9月に利上げ停止可能性」発言で若干ハト化したが、
◉その発言の結果株価が大幅反発し、インフレ高止まりの懸念が出てきたため、9月の利上げ実施についてFRBメンバーが相次いでコメント発信
◉ISM指数が強かったり、雇用統計がまあまあの数値だったり、中国のリオープニングなどで再びインフレ期待が上昇。10年債利回りも3%を超えた。
金利は上昇トレンド?
◉利上げの本格上昇はおそらくない。なぜなら、シーソーゲームのため。
◉FRBは痛みを伴ってもインフレは絶対に抑え込む決意なので、インフレが落ち着くのであれば金利がどんどん上昇することはない
◉FRBがインフレ下でタカ派姿勢であるということは、株価などの資産価格の下落や景気減速は当然想定として含まれる。インフレと激闘している中で、FRBは株価の上昇ラリーは望んでいない。
◉シーソーゲームで想定される結末は、2つ
①スタグフレーション。インフレ高止まりの中の景気減速
②景気がもっている間にインフレ沈静化
◉6月、7月では見えてこない。淡々と2回の0.5%利上げ実施。
◉焦点は9月の利上げ幅。0.25、0.5、はたまた0.75なのか。8月のパウエルFRB議長によるジャクソンホール講演で大分見えてくる。
インフレの動き、FRBの利上げ動向からしばらくは目が離せない状況が続くのぉ
スタグフレーションになってしまったら市場は大変じゃ