2022年5月23日(月)の経済ニュース番組「Newsモーニングサテライト(通称モーサテ)」(テレビ東京AM5:45 ~7:05)内で、元FRBの重鎮が将来的な景気後退について警鐘を鳴らした。またレビュラー出演者らへのアンケートでも、最も警戒するテールリスク(大幅下落リスク)として「世界的な景気後退」が最も票を集めた。
さらに株式市場に波乱が来てしまうのじゃろうか・・・T T
緩やかな景気後退が起こる
昨年までパウエル氏と金融政策を牽引してきた前FRB副議長ランダル・クオールズ氏が景気後退を明言。
「いま金利は歴史的な低水準でFRBは予測を立てにくいため、経済の勢いにブレーキを少し強くかけすぎるだろう」
「今回の金融引き締めで深刻なリセッション(景気後退)は起きなくとも緩やかなリセッション(景気後退)が起きるだろう。緩やかなマイナス成長が2四半期続くのではないか」
本当に緩やかな景気後退かつ長期でなければ、激しい痛手にはならなさそうじゃのう
景気後退は2023〜24年の可能性高い
前ニューヨーク連銀総裁でFOMCメンバーを務めたウィリアム・ラドリー氏
「今年景気後退する可能性は非常に低い。アメリカ経済は、勢いが強すぎる経済活動の再開が続いているほか、雇用の伸びや工業生産も堅調」
「しかし、先の見通しとしては、2023〜24年に景気後退が起きる可能性は非常に高い」
仮に来年、再来年に景気後退として、気になるのは市場はいつこれを織り込むのかじゃのう
「まずは景気循環の波が最初に押し寄せる住宅セクターを注視すべき。住宅ローン金利が上昇しても、需要が減速しなければ政策金利をより引き上げるべきだというFRBへのサインになる」
「次に注目すべきは耐久消費財すなわち自動車セクターの動向。自動車は需要が供給を上回っているためFRBは制御するのが難しいかもしれない」
相場は今年いっぱい乱高下
再度クオールズ氏
「相場の乱高下は今年いっぱい続くだろう。市場は金利環境の変化に慣れるまで長時間かかるだろう。」
「株式市場への影響が特に大きいだろうが、暴落さえしなければ問題ないはずだ」
やれやれ・・・やはりまだ乱高下は続いてしまうのじゃの・・・
「インフレ抑制のためには2023年初頭には政策金利が3%前後の必要があるが、今年秋までにはインフレ率が低下し始め、人々は政策金利が機能したと安心するだろう」
「パウエルFRB議長はインフレの原因を把握し、それを抑制できると自信を持っているし、私も彼を信じている。FRBは迅速かつ的確な対処をするだろう」
「世界的な景気後退」マーケット織り込みまだ
モーサテにレビュラー出演している専門家が経済の先行きを独自の分析で予想するコーナー「モーサテサーベイ」
番組レギュラー陣の専門家たちが最も警戒するテールリスク(暴落リスク)という質問で最も回答が多かったのは「世界的な景気後退(47%)」
ジョセフ・クラフト氏(ロールシャッハ・アドバイザリー)は「マーケットは景気減速の度合いを織り込んでいない」と指摘した。
景気後退に向けた市場の調整がまだ続きそうじゃのう。前向きに捉えると、中長期的な買い場がさらにやってくるということかもしれんのぉ。