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2022年6月9日(木)は、大和証券CMアメリカのシュナイダー恵子氏より、米インフレはピークアウト、米景気の実態に関してのコメントです。
米インフレはピークアウト?
強まるピークアウト論
◉先週の雇用統計を受けて著名エコノミストの間でコアインフレピークアウト論の声が強まる
◉ピークアウトの理由①:個人消費支出物価指数のコア指数の伸びが減速
◉ピークアウトの理由②:平均時給の増加率が鈍化。企業が人員削減に転じた
◉インフレがピークをつけて、労働市場が軟化すれば、秋以降は引き締めのペースが和らぐ
ガソリン価格が不確定要素
◉一方、10年債の利回りが3%を超え、ドル高も止まらない
◉FRBの資産圧縮に加えて、ガソリン価格の上昇が大きな不確定要素
◉いくらOPECが石油を増産しても、石油をガソリンに変える精製能力がコロナ前に比べて不足している
◉精製施設の再開には巨額の投資が必要
◉しかし、脱炭素規制とESGが壁となり投資に消極的
◉アメリカではガソリンが4ドルを超えると景気に悪影響
◉インフレと景気はコインの裏表。当面は楽観と悲観の綱引き
◉エネルギー株やヘルスケア株が選好され、ハイテク株は秋以降になりそう
ガソリンが一向に安くならないのには、根深い事情があったんじゃな。。。
米景気の実態
◉米銀行トップから景気悪化の声が相次ぐ
◉JPモルガンチェースのダイモンCEO「アメリカ経済はハリケーンに備えよ」を皮切りにゴールドマンサックスやシティらから景気に慎重な声が続いた
◉悲観論がセンチメントに即しているのか、大手銀四行の5月末データを紐解く
米大手銀行は良好
◉預金残高はコロナ禍で急増。その後も右肩上がり
◉直近は金融引き締めと支出増で頭打ちだが、依然として高いレベル
◉ローン残高はコロナ禍で抑えられていたが、経済再開で資金需要増で商工業ローン、消費者ローンとも伸びている
◉大幅な利上げとインフレで貸倒れリスクは高まらないのか?
→リーマンショック時とは比べものにならないほど不良債権比率は低い。景気後退リスクが懸念される中でも、過去最低水準
◉大幅利上げとインフレで景気は減速するが、アメリカ経済はこれに耐える力がある
銀行の状況はいいようでこれは安心材料じゃの。
とはいえアメリカ経済が耐える力があるというのと、株式市場が耐える力があるかというのは別の話のような気もするのぉ
こんな狭いところに朝顔の若冲が咲いておったわい