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2022年6月29日(水)は、SBI証券 北野一氏からの円安進行についての警鐘です。
え?年末のドル円はたったの132円?
◉モーサテアンケートでは年末のドル円は132円05銭(加重平均)と今よりもやや円高方向という意外な結果
◉これまでは、高まる米長期金利懸念に対してドル円150円台も不安視する声もあった
ほぼ100%日米金利差 ドル円相場
◉上図左側のとおり、今年は日米金利差に支配されているドル円
◉つまり、金利差をどう捉えるかでドル円予想がなされる
年末の米長期金利はどうなる?
◉FF金利先物は来年の前半に3.5%でピークアウトする見方が多い
◉その場合、米長期金利も3.5%くらいまでしか上がらないことになる
◉であればドル円は今とさほど変わらないと言う発想が今回のアンケート結果
→金利差3%だと134円前後
予想が外れるリスクが高い
◉長期のインフレ率を過去60年のコアPCEで確認すると、過去25年間はおおむね2%以下
◉一方、さらに25年間前は2%を大幅に超過
◉直近は2%をはるかに超えているなか、過去25年の経験則を元にしていいのか?さらにその前の金利水準を見るべきかが問われている。
◉図の通り、25年間で区切ると金利水準が全く違う
◉同じ3%で比較すると歴然
◉ここの見極めが現在ついていない状況
悪循環での円安進行リスク
◉多くの人が思っている以上の金利水準まで上がるリスクある
◉その場合、想定以上にドル高円安が進む
◉次の問題として、ずっと横ばいだった日本の金利が上がるリスクが高まる
◉円安を起点に日本の金利が上がり、
それが日本の政府や日銀の信任低下につながり、
それでまた円安になるという悪循環になる危険性は排除できない
◉悪循環だとどこまで円安が進むかはわからない。
売るから下がる。下がるから売る。という構図
なので、バリュエーションが消えてしまう
◉どうコントロールするかが課題。
FED頼みではいけない。
今の日本はFEDがうまくやることに賭けているだけの状況
たしかアメリカがスタグフレーションになったは70年代じゃったな
もし似たようなスタグフレーションに今後陥った場合、直近25年ではなく当時の金利水準を見るべきなのかもしれん