レビュー

【更新】森友事件 徹底まとめ

森友事件詳細②【2018年〜2022年】

2018.3.7(赤木俊夫氏 自死後)
赤木雅子氏
・実家の兄にTEL→岡山から駆けつける
・俊夫氏の同期、深瀬康高氏にTEL→職場関係者に自死の件が伝わる

2018.3.8
・刑事→雅子氏「マスコミには渡さない方がいい」(検視中の病院にて)
・同期の深瀬氏が舞鶴から赤木宅に駆け付ける。雅子氏へ「近財(近畿財務局)は赤木に救われた」「財務局で働きませんか?」。雅子氏『深瀬さんの言葉は不信感を抱くことの連続だったが、それでも私は深瀬さんを頼りにしていた』
・上司の楠敏志管財部長が部下と赤木宅を来訪。雅子氏へ遺書の提示依頼+マスコミを避けるよう要求

2018.3.9
佐川国税庁長官(元理財局長)依願退官

2018.3.10
・俊夫氏葬儀。近畿財務局職員20人ほど参列(ただし美波近畿財務局長など財務省や近畿財務局幹部はほとんど参列せず。職場で葬儀周知なし)。深瀬氏指示により記帳ゼロ。雅子氏「関わりたくないという気持ちを表しているように思えた。組織としてサポートしてもらった覚えはないし、真実が明らかになったとも思えない。」

・雅子氏へのマスコミ取材依頼(フライデー、フジテレビ、週刊文春、雅子氏友人宅に講談社、ミヤネ屋)

2018.3.11
雅子氏へのマスコミ取材依頼(フライデー、フジテレビ、NHK他色々)

2018.3.12
財務省 改ざん認める

・深瀬氏が紹介してくれた弁護士(近畿財務局で勤務歴のあった中川勘太郎弁護士)に雅子氏よりメール。メディア各社からの取材要請への対応方針を相談(以降、次第に過熱取材鎮まる)

・雅子氏へのマスコミ取材依頼(女性セブン、共同通信)

2018.5.31
刑事告発された改ざんに関わった38人全員不起訴。「嫌疑不十分」や「嫌疑なし」(大阪地検特捜部、山本真千子特捜部長。法務省事務次官:黒川弘務氏)

2018.6.4
財務省が調査報告書を公表。佐川元局長主導で文書が改ざんされたとして、佐川氏ら20人を処分

2018.6
・深瀬氏→雅子氏へ電話「麻生財務大臣が墓参りに来たいと」、雅子氏「来てほしいです」、深瀬氏「麻生大臣に来ていただきます」
・その後深瀬氏は雅子氏の兄に無断で電話「お断りするということでいいですね?」兄「いいです」
・翌日深瀬氏より雅子氏へ電話「そういうことにしますから、いいですね
・後日麻生大臣「遺族が来てほしくないということだったので伺っていない」
・まもなく美波局長、深瀬氏ら来訪「ご安心ください」
・雅子氏『墓参りに行きたいと言ったけど遺族に断られた。そういう形を作りたかっただけなんだろう』『私は深瀬さんから距離を置くようになった』

2018.時期不明
深瀬氏が雅子氏に中川弁護士を紹介
→マスコミ対策、俊夫氏の公務災害申請手続き、相続手続き

2018.10
雅子氏宅へ、財務省伊藤豊秘書課長、近畿財務局米田征史氏が改ざん調査報告書の説明に来訪。中川弁護士同席。雅子氏「これ(報告書」出たの六月じゃないですか?」中川弁護士「すでに(美波)局長も来られていた」「わざわざ日曜においでいただいている」伊藤氏「知っていることは全て話す」「それ(赤木氏が改ざんを抵抗したこと)が正しかった」「(安倍首相発言で)炎上しなければ無理しなくても理財局は(改ざんせずに)淡々としてれば

2018.11
中川弁護士と深瀬氏が綿密に連絡を取り合っていたことを雅子氏が知る『私は大きなショックを受けた』

2018.11.26
雅子氏、相澤冬樹記者へ会いたいとのメール送付(雅子氏は9月のネット記事で初めて相澤記者を知った)『まだ会ったこともない人だったが、(相澤氏の)動画を見た印象で、そこに賭けることにした』

2018.11.27
・相澤記者→雅子氏へメール返信「ぜひお会いしたい」

・同日午後、相澤記者、雅子氏、雅子氏の甥が面会。相澤氏に俊夫氏の手記をコピーNG、記事化NGを条件にその場限りで共有。

・相澤氏は声に出して読み上げ、無断で録音し、週刊文春に文字起こしを依頼。ただし記事化はせず。

2018.12.7
相澤記者→雅子氏へメールで面会依頼。当分会えない旨返信あり。

2018.12.8
相澤記者→中川弁護士を訪問。自著本(「安部官邸VS.NHK」)を2冊贈呈(雅子氏用含む)+2つの依頼①手記ではなく関係者情報として改ざんさせられた部分の記事化の要請、②いずれ手記や雅子氏の心境を記事化したい。中川氏はその依頼を了承せず要望取り下げ。

同日
雅子氏→相澤氏へメール。死ねと言われている気持ちの旨

相澤氏→雅子氏へ返信。ご意思に背く記事は書かない旨

2018.12.9(?)
雅子氏→相澤氏へ返信。もう2度とお話することない旨

2018.12.10
雅子氏→相澤氏へメール。13日の週刊誌に記事掲載されると勘違いしていたとのお詫び

相澤氏返信。お気になさらず、また気持ちが乗ったらお会いしたい旨

2018.12.14
中川弁護士→相澤氏へメール。雅子氏の様子を確認する旨

2018.12.18
雅子氏→相澤氏へメール。手記公開は今は考えられない旨

相澤氏返信。雅子氏からの連絡を待つ旨

2018.12.27
雅子氏→相澤氏へメール。相澤氏出演テレビ番組視聴の感想など。

*12月中は双方頻繁にメールをかわす

2019年

2019.2
相澤氏→森友学園 籠池泰典氏を取材。「(安倍昭恵氏との写真を見せてからは近畿財務局の態度が変わったのでびっくりした」「神風が吹いた」

2019.3.9
1周忌に雅子氏が直属上司池田靖氏と2時間の会話を録音。「(値引きした)8億の算出に問題。撤去費用8億の確証が取れていない」」「森友学園側に『いくらやったら出せんねん』と聞いた」「赤木さんもその下の部下も正直涙を流しながら抵抗していた」「赤木さんは文書の改ざんについてファイルにして整理していた」

2019.4.3
相澤氏による記事がYahoo!ニュースに掲載『財務省「背任」の決定的場面 〜森友事件不起訴が不当であるわけ〜』→俊夫氏の直属上司池田靖氏が森友側に土地購入上限額1.6億円を聞き出したこと等。

2019.5.13
雅子氏→相澤氏へメール。捜査終了、起訴なしはしょうがない/土地売却担当の池田靖氏はそんなに悪くない/本メールについて中川弁護士には伝えないこと等

相澤氏→雅子氏へ返信。Yahoo記事コメントへの御礼/また話を伺いたい等

2019.5.14
雅子氏→相澤氏へ返信。池田氏をこれ以上傷つけたくないが、このまま(池田氏が)沈黙して終わるのはズルい

2019.5.16
雅子氏→相澤氏へメール。相澤氏はどうなったら納得できるか?等

相澤氏→雅子氏へ返信。真相解明して世の中に知らしめること等

雅子氏→相澤氏へ返信。池田氏との通話の録音内容を聞いてほしい旨

2019.5.21
雅子氏と相澤氏面会。(雅子氏から池田氏との会話内容をかいつまんで聞き)相澤氏「池田氏は責任逃れに終始している印象」

2019.5.28
雅子氏→相澤氏へメール。少しでも違う方向から見てほしい旨

2019.6.26
雅子氏→相澤氏へメール。思い返すと池田氏が森友にいくらまで出せるか聞いたことをすごく気にしてた

2019.7.8
相澤氏の記事、Yahoo!ニュースに掲載『佐川元財務省理財局長を証人申請へ 森友文書の訴訟で原告弁護団』

相澤氏→雅子氏へメール。Yahoo!ニュース記事共有。池田氏だけでなく上層部により重い責任ある等

2019.7.9
雅子氏より相澤氏へ返信。池田氏の家族の状況を思うと辛いが公の場で話せない以上(池田氏が)何を言われてもしょうがない等

2019.7.14
雅子氏→相澤氏へメール。池田氏の録音を聞いてほしい旨

同日午後5時

雅子氏宅を相澤氏が初訪問。池田氏音声録音を聞く。相澤氏「問題は他の人にあると責任逃れに終始している印象」

後日
雅子氏より相澤氏へメール。「池田さんへの黒さ認定は変わらないようですね。残念です。なんでー?」

2019.8.8
共同通信社ニュース配信。赤木氏の公務災害認定について。

相澤氏。Yahoo!ニュースで同記事へのオーサーコメント「労災というきれい事で済ませず犯罪的行為の実態に踏み込むべき」

雅子氏→相澤氏へメール。上記対応への御礼。「(夫は近畿財務局や財務省に)殺されたんだと思う」「メール説明はしんどいので、またお話しする機会があれば」

2019.8.9
相澤氏、雅子氏宅を訪問(2回目)

大阪地検、改ざん関係者を改めて不起訴(小橋常和特捜部長)

相澤氏Yahoo!ニュースで不起訴となった記事にオーサーコメント。「大阪地検特捜部が再度政治に屈した

2019.8.10
相澤氏→雅子氏へメール。上記オーサーコメント+佐川理財局長宅を訪れる旨共有

雅子氏→相澤氏へ返信。恐ろしい時代に生きていることをたくさんの人に気づいてほしい

2018.8.11
相澤氏、佐川局長自宅を訪問。佐川氏不在

*以降、相澤氏、雅子氏間で複数回メールのやりとり

2018.8.22
相澤氏→雅子氏の自宅訪問。雅子氏より相談あり→佐川局長の謝罪と真相究明のために佐川氏へ手紙を送付するという今のやり方でいいのか?

雅子氏→中川弁護士へメール。マスコミを使って佐川氏を探すのはやめてほしい/中川先生の立場上財務省の関係者から謝罪をもらうのは難しいのか?/正直、中川先生とは財務省の方と話している感覚

中川氏→雅子氏への返信。財務省に裁判を起こすと伝えるやり方あり/佐川氏に現職への謝罪要求は送付先がわかれば送る/近畿財務局と自分とは今はほとんど関係がない等

雅子氏と相澤氏間で上記に関するメールやり取り。

2019.9.4
雅子氏→相澤氏へメール。佐川氏に2度目の郵便を送付した/いい方向にいくだろうか?等

相澤氏→雅子氏へ返信。いい方向に向かう/明日佐川氏宅の様子を見てくる等

2019.9.10
相澤氏→雅子氏へメール。佐川氏宅訪問したが郵便受けに郵便物なし等

雅子氏→相澤氏へ返信。佐川氏から手紙読んだとの反応あり

*佐川氏からの反応経路:佐川氏→伊藤豊前秘書課長(改ざん報告書をまとめた人物)→近畿財務局米田人事課長→中川弁護士経由で手紙を2通とも読んだ旨連絡あり。

相澤氏→雅子氏へ返信。読んでどう思ったのか一言でも返してほしかった

2019.10.10
雅子氏→相澤氏へメール。麻生財務大臣の弔問についてのコメント動画を見てほしい。

雅子氏→中川弁護士へメール。麻生財務大臣が遺族の意向で弔問していないとの発言は嘘/深瀬氏によるもの等

*雅子氏は中川氏が何らか対応すると受け止めていたが何も変わらず

2019.10.11
相澤氏→雅子氏へメール。今日Yahoo!ニュースに記事『近畿財務局の皆さん ほんとのことを話してください」森友事件真相究明のために』→土地取引責任者だった池田靖氏は上司指示で違法値引きしたはず等

雅子氏→相澤氏へ返信。相澤さんのやり方では池田さんは楽にならない/他に方法ないのか?等

相澤氏→雅子氏へ返信。池田氏が本当のことを喋ることが本人が楽になる方法/記事化しない前提で池田氏・雅子氏と三人で面会できないか?等

雅子氏返信>池田さんを楽にするのはお金か仕事と家と社会的な居場所/あの職場はギリギリそれを握っている等

相澤氏返信>それならなぜ池田さんは楽になれないのか?/このままでは決して楽になれない等

雅子氏返信>マスコミや野党が騒がなければ逃げ切って楽になれる等

相澤氏返信>それは真実にフタをするだけでは自分(池田氏)が苦しくなる/私もNHKという巨大組織から黙らされそうになって飛び出して楽になった/巨大組織は恐ろしい/組織の一員を簡単に切り捨てる等

雅子氏返信>私は誰に踏み潰されるのか?/中川弁護士を信用したらダメなのか?等

2019.10.13
雅子氏→相澤氏>池田さんが本当のことを言うのが一番/逃してあげたくなる一方、本心は夫を見殺しにしたのだから押し潰されて死ねばいいのにと思うことがある/とても複雑だ/今は中川先生と相談し、公務災害の経緯の情報開示請求中/裁判することに家族も親戚も反対だし、経験も相談できる人もいない/最大の悩みは中川先生とまともに話が成立しないこと

相澤氏返信>裁判は大賛成/依頼人と意思疎通するのは弁護人の役目等

雅子氏返信>中川先生は本気で取り組んでくれている。信じて頑張る。

2019.10.15
雅子氏→相澤氏へメール。カウンセリングの報告。夫が亡くなったことに責任を感じて引け目があったが、主治医からはあの時どうやっても助けることはできなかったと言われた/悪いのは組織/近財局長も責任取ると言ったのなら話すべき/中川先生に依頼する/他にできることあれば教えてほしい等

相澤氏返信>カウンセラーと同意見/関係者の証人申請が認可されれば法廷で話をさせられるが、その判断は裁判所次第/佐川氏がつけるというすごい弁護士は誰だか知っているか?等

雅子氏返信>わかったら連絡する/中川先生からは佐川氏はすごい弁護士をつけてズルズル引き延ばすだろうと聞いている/裁判で手記を公表する

2019.10.31
雅子氏→相澤氏へメール。来週池田靖氏に会う/中川氏にはまだ会うことを報告せず/池田氏に中川氏が同席することについての意向を確認「うちの弁護士ならいい」と/「うちの」って変等

相澤氏返信>中川氏は近畿財務局の意向も受けている弁護士だろう/完全には信用せず信用しているポーズだけは継続/慎重に/Yahoo!ニュース出した『森友捜査の女性元特捜部長が大阪地検ナンバー2の次席検事に栄転』→改ざん関係者を全員不起訴にした山本真千子氏が出世

雅子氏返信>森友に関わると皆出世私も黙っていたからご褒美に公務災害が早々に出たそう/裁判していいことも悪いこともハッキリすることが大事等

2019.11.5
雅子氏→相澤氏へメール。明日池田氏に会う/義弟と甥と財務局田口氏の5人で/同席してほしい/夫の同期の深瀬氏に「赤木のおかげで近畿は助かった」と言われたことがあるが、関係者で誰一人としてお礼を言われたことも池田氏以外に手を合わせにくる人もいない/おかしい等

2019.11.11
雅子氏→相澤氏へメール。池田氏は会話もおかしく仕事できていないのでは/池田氏の子供たちも先月から家から出られないと/悪いのはマスコミと近畿財務局OBだとする被害意識がすごくて笑ける/会ってよかったが3日寝込んだ等

2019.11.18
雅子氏→相澤氏へメール。他の弁護士を紹介してもらうことに/佐川氏の事だけでは意味ないと言われ混乱等

相澤氏→雅子氏へ電話。雅子氏:中川氏と裁判の方針を巡って雅子氏の意見を受け入れてもらえず/池田氏について訴状に入れることに「意味がない」と中川氏から拒否された/相澤氏は雅子氏に他の弁護士の意見を聞くことを提案/雅子氏「やっぱり中川先生にお願いします」等

◉佐川氏に2度手紙を送るも返事なし。

◉人事院は公務災害資料を開示するもほとんど全てが黒塗りで認定根拠分からず

◉ある病気で手術を受けることに(雅子氏)

2019.12.9
雅子氏→中川氏へメール。訴訟を早く進めてほしい/私は全身麻酔の手術を受ける/万が一に備えて深瀬氏のこと遺書のことを相澤氏に託す等

(同時期)
相澤氏→雅子氏宅を訪問。(相澤氏が)手記を持って帰ってもいい、と。

中川氏→雅子氏へ返信。綿密な検討が必要/報道もされる/急ぐのは不適切等

雅子氏→中川氏へ返信。理解した/手術前に実施内容を知りたい等

(同時期)
雅子氏と相澤氏の会話。(雅子氏)中川先生と全然話が通じない。否定される。いつも泣きながら帰る。(相澤氏)他の弁護士の話を聞いたらどうか。(雅子氏)変えるつもりない。

年末
雅子氏→相澤氏へ電話。雅子氏涙声。池田氏から「もう会えない」とのメール来た/もう誰も私のことを相手にしてくれない等

2020年

2020.1
雅子氏と中川氏、裁判に向けた打合せ続く

雅子氏→相澤氏へメール。雅子氏「意見を聞いたらいいと言う弁護士は誰か?」、相澤氏「阪口徳雄弁護士。森友問題を追及する会の中心人物」、雅子氏「会わせてほしい」

*阪口弁護士:当時77歳。市民の立場から行政や大企業の問題をこれまで追及。

2020.1.16
相澤氏・雅子氏→阪口弁護士事務所を訪問し、俊夫氏の手記を共有。阪口氏「あんた、一人で辛かったやろうなあ

訪問後の雅子氏・相澤氏会話>「私、弁護士を変えることにします。真っ先に『あんた一人で辛かったやろうなあ』と。その一言を言って欲しかった。中川先生からはそんなこと一度も言ってもらったことない

阪口弁護士は労災に詳しい松丸正弁護士を紹介。過労死弁護団の重鎮。

2020.1.22
相澤氏・雅子氏→阪口弁護士事務所で松丸弁護士と面会。松丸氏「まずい。認諾される。(*認諾:訴えられた側が全額賠償を認めてすぐに裁判を終わらせる手法)真相究明できない。中川氏案では賠償額は100万円。」・生越照幸弁護士も加わることに。

・雅子氏。打ち合わせ後中川氏に連絡。裁判用に預けた書類を引き取ることに。

2020.1.28-2.3
雅子氏手術、入院。相澤氏へ「万が一の時は手記を公表して」

2020.2.8
相澤氏→雅子氏宅訪問。雅子氏に手記公開先として雑誌(週刊文春)を提案。

2020.2.10
相澤氏→文藝春秋本社を訪問。週刊文春加藤晃彦編集長、大きく扱うのでぜひうちに掲載を、と。担当編集者は竹田聖氏。

後日
相澤氏、雅子氏面会。週刊文春が記事掲載確約した旨報告。
雅子氏、提訴に向けた準備継続。

2020.3.3
赤木俊夫氏三回忌

同時期
雅子氏が4月に提訴するとの動きを掴んだ朝日新聞が雅子氏に連絡。雅子氏は提訴時期と週刊文春記事掲載日を3月26日に前倒し。

後日
朝日新聞社が3/26提訴の情報を把握し雅子氏に接触

2020.3.10
弁護団と雅子氏との会議に相澤氏も同席。提訴日+記事掲載日を3/18に前倒し

2020.3.13
相澤氏、週刊文春記事初稿1万2千字を文春編集部に送付。編集部からは大幅な加筆依頼。

2020.3.14
相澤氏、加筆修正原稿送付

2020.3.15
相澤氏→佐川元局長宅訪問。不在。

2020.3.16
弁護団、雅子氏、相澤氏打合せ。報道対応について。

2020.3.17
佐川元局長宅前までのみ雅子氏、相澤氏。

2020.3.18
週刊文春、大阪日日新聞、日本海新聞に俊夫氏手記+記事掲載。
手記内容「すべて佐川理財局長の指示」「学園に厚遇したと取られる疑いのある箇所はすべて修正するよう指示」等
・訴状提出(大阪地裁)

同日13:00-
弁護団による記者会見。「真実が知りたい、佐川さん本当のことを話してください」等の雅子氏コメントを代読

2020.3.18
麻生財務大臣コメント「再調査を行うという考えはない」

2022.3.22
雅子氏と相澤氏、赤木俊夫氏の墓前で提訴・手記公表を報告

日程不明
安倍首相コメント「すでに捜査を行い結果が出ている」

雅子氏→相澤氏へメール。「麻生大臣と安倍首相は調査される側で再調査しないと発言する立場にない」

2020.4.6
相澤氏→伊藤豊氏(金融庁監督局審議官。元財務省人事を所管する秘書課長として改ざん調査報告書を取りまとめた)を直撃取材。新証言得られず

2022.4.9
雅子氏→相澤氏にLINE。内部者と思われる匿名からの手紙「一番罪深いのは赤木俊夫氏の直属上司5人。全員異例の出世
①楠管財部長→2018.7 総務部長→2019.7 神戸財務事務所に再任用→2020.2 神戸信用金庫に天下り
②松本管財部次長→2019.7 総務部次長
③山田管財総括課長→2018.7 京都事務所次長→2019.7 管財部次長
④来田総務部次長→2019.7 北海道財務局管財部長
⑤米田人事課長→2019.7 財務省大臣官房秘書課課長補佐」 等

2020.4.13
雅子氏、相澤氏、文春記者→俊夫氏の元上司 楠敏志氏の職場、神戸信用金庫本店前へ。出社した楠氏に何度頼んでも冷たくあしらわれるが昼休みに会うことに。会話を試みたが、楠氏「僕は何も言いませんから」と警察に電話し警察官5人に囲まれながら職場に戻る。

後日
雅子氏→相澤氏へLINE。「頑張っても財務局の硬い鎧は打ち破れない感じがする」「何に希望を持てばいいのかわからない」

2020.5.14
雅子氏と相澤氏で前西勇人氏(近畿財務局神戸財務事務所)を訪問。前西氏は森友学園に国有地を貸し付けた人物で赤木俊夫氏の上司池田靖氏の前任者。

安倍夫人と籠池夫妻のスリーショットの写真、上司の誰に見せたのか?(雅子氏)」「話せない(前西氏)」*写真を上司に見せたことは否定せず

「あの日(籠池氏が前西氏に写真を見せた日)の応接記録が(財務省公開文書に)ないのはなぜか?(雅子氏)」「組織で仕事しているから話せない。応接記録を作ったかどうかも含めて(前西氏)」

2020.5.18
読売新聞一面に「検察庁法改正案見送り」記事。検察幹部人事に政権が介入できる法案。黒川弘務東京高検検事長を検事総長に就けようと定年延長し、それを後付けで正当化するための法案との指摘あり。黒川氏は森友事件関係者が全員不起訴となった際の法務省トップ(事務次官)

雅子氏→相澤氏へLINE。「安倍首相の一存で検察法改正し、黒川さん本人も(定年延長を)辞退しない。不当な値引き・改ざんした財務省財務局と似ています。汚い。改ざんに関わった人間はまんまと出世してます。楠さんや美波さん黒川さん。安倍首相をバックにもって権力を振りかざし威張って生きていく事。許せないです」

時期不明
雅子氏、インターネット上のキャンペーンサイトで再調査への賛同を呼びかけ、目標の35万署名集まる

時期不明
雅子氏→安倍昭恵氏に手書きの手紙送付。安倍首相の再調査、昭恵氏が本当のことを話すことを依頼。返信なし

2020.5.15
雅子氏→安倍昭恵氏に電話留守。LINEの友達自動追加機能により昭恵氏とLINE上の友達に。

雅子氏→安倍昭恵氏にLINE。返信を依頼。

安倍昭恵氏→雅子氏に返信
昭恵氏「お手紙のお返事をせず申し訳ありません。ご主人様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。」
雅子氏「ご返信いただきありがとうございます。お手紙読んでいただきましたでしょうか?」
昭恵氏「はい。」
雅子氏「ありがとうございます。どうお感じになられましたでしょうか?」→返信なし

日程不明
雅子氏→安倍昭恵氏に再度手紙送付。その上で再度LINE。
雅子氏「こんにちは。神戸は昨夜からずっと雨です。コロナや色んなことがおさまったらぜひ神戸の自宅にお越しください。夫が喜ぶと思います」
昭恵氏「お手紙ありがとうございます。ラインがご本人かも確信がなく、内容がマスコミに報じられるのではないかと疑っていました。いろいろなことが重なり人を人信じられなくなるのは悲しいことですがご理解ください」
雅子氏「感激です。大変な中お返事ありがとうございます。昭恵さんのあたたかいお人柄は素敵な笑顔からわかりました。マスコミの報道に負けないでください!お返事はご無理なさらないでください」
昭恵氏「いつかお線香上げに伺わせてください」
雅子氏「ありがとうございます。夢のようです。LINEをするてが震えます」
昭恵氏「雅子さんもどうぞお元気で!」
雅子氏「昭恵さんもお元気で」

2020.6.1
雅子氏→安倍昭恵氏へLINE
雅子氏「おはようございます。首相が再調査を進め、7月15日に始まる裁判で昭恵さんが本当のことを話されることがご夫妻の潔白を証明し支持率回復に繋がると思います。ご協力ください。お願いします」→既読スルー

2020.6.10
雅子氏→安倍昭恵氏にLINE。「お誕生日おめでとうございます!」→既読スルー

2020.6.17
雅子氏→安倍昭恵氏にLINE。「6年前の4月25日、昭恵さんは気軽な気持ちで籠池夫妻と写真を撮られたんですよね。まさかその写真が財務局に持ち込まれて神風を吹かせることに使われるなんて考えもしなかったのではないですか?でもあの写真から全てが始まりました。そのことを今どのように感じておられますか?」→既読スルー

2020.6.18
雅子氏→昭恵氏にLINE「今日は私たちの結婚記念日なんですよ」→既読スルー

「私は真実を知りたい」内の詳細記述はここまで

2020.7.15
赤木雅子氏・相澤冬樹氏による共著「私は真実が知りたい 夫が遺書で告発「森友」改ざんはなぜ?」発刊

2021年

2021.2.8
雅子氏、地裁に赤木ファイルの文書提出命令申し立て

2021.5.6
国が赤木ファイルの存在を認める

2021.6.22
国が雅子氏側に赤木ファイルを開示。約500ページ。

2021.12
国が賠償を認め(認諾)遺族に1億700万円支払い。裁判の主目的だった事実解明はなされず

2022年

2022.2
佐川氏裁判での認諾を避けるために賠償金額を1650万円にアップ

2022.5
佐川氏の尋問認めず(大阪地裁 中尾彰裁判長「尋問なくとも判断可能」)

2022.9.16
赤木雅子氏が財務省の佐川宣寿元理財局長・中村稔元理財局総務課長・田村嘉啓元理財局国有財産審理室長の3人を刑事告発。森友学園側と財務局に関する有印虚偽公文書作成と行使の罪にて。

2022.11.25
大阪地裁(中尾彰裁判長)は、赤木雅子氏による佐川氏への1650万円の損害賠償訴訟で佐川氏の賠償責任を認めず、請求を棄却。判決では、国家公務員が職務で損害を与えた場合、賠償責任は国にあり、公務員個人は責任を負わないとする最高裁判例を引用。

(*適宜更新予定)

相関図

著書「私は真実を知りたい」、赤木俊夫氏の手記、世間のニュース等に登場した主な人物の相関関係および公文書改ざんに関する指示系統の可能性を図にまとめた。

相関図

上図を見て、あらためていかに多くの人物がこの森友事件に関わっているのかが実感できるだろう。しかも、ここに網羅されている人物が全てではない。

図を整理していて最も不可思議だったこと。

それは手記や報道で既に言われているように、果たして佐川元理財局長の独断だけでこれだけ多くの関係者が改ざんや隠蔽に奔走するだろうか、ということ。

順調に出世街道を歩んできた佐川氏は部下にはパワハラ上司だったかもしれないが、組織人としては間違いなく優秀だったはずだ。そんな佐川氏が個人としての「独断」で社会全体にインパクトを与えるような改ざんの発案・指示・実行まで成し得ただろうか?むしろそれができたと考える方が不自然ではないだろうか。官僚ほど根回しが得意な人種はいない

事件経緯にも記述しているように、佐川氏は国会答弁の2日前、2017年2月22日に当時の菅義偉官房長官に官邸に呼びつけられている。そして、2017年2月24日の国会で「交渉記録はない」「廃棄した」等佐川氏は事実と異なる答弁に終始。さらに、その2日後の2月26日から文書改ざんが開始されている。

2月22日に菅官房長官から何らかの指示が出ていたか、佐川氏の国会答弁模様踏まえてその後追加で個別指示があっても何ら不思議ではない。それらを踏まえての佐川氏の虚偽答弁、文書改ざん指示だった可能性がある。

忘れてならないのは、菅官房長官は安倍首相とは当然のことながらツーカーであり、安倍首相と麻生財務大臣の中の良さもよく知られたところだ。

つまり文書改ざん指示そのものに安倍首相、麻生財務大臣、菅官房長官の三者が直接的に関わった可能性もあるということだ。

仮にそうだとした場合、その後関係者全員が不起訴になる極めて不可解な検察判断、関係者のその後の謎の昇進・昇格、赤木雅子氏が起こした裁判は真実の追求が不可能となる異例中の異例の「認諾」など、話がすべてつながってくる

つまり、森友事件は首相や大臣級の政治家・官僚・検察官らが裏側で連携し、全力でもみ消しにかかった「集団的犯罪」の可能性もあるのではないのか。

この相関図を眺めていて湧いてきた私の推察だ。

そして、これまでの検察の捜査では、上記のような可能性が否定できるだけの事件の詳細は公表されていない。事件の詳細が公表されていない以上、「可能性」は残りつづける。

キーマンたちのその後

前述のとおり、森友事件に関わった政治家や官僚はその後順調に出世を重ねている人が多いい。佐川氏は本事件をきっかけに役職を辞退したが、そうした例はごく一部にとどまる。以下、森友事件の隠蔽でキーとなる活躍?をしたメンバーのその後をご紹介する。

安倍 晋三

(Jcastニュースより)

・事件当時 – 2020.9:内閣総理大臣
・2021.10:衆議院議員選挙で10選
・2021.11:自民党 細田派(最大派閥、現安倍派)の会長就任
・2022.7:統一教会との関係に恨みをもった山上氏により暗殺



菅 義偉

(sankei.comより)

・事件当時:内閣官房長官
・2020.9 – 2021.9:内閣総理大臣
・2021.10:衆議員議員総選挙9選

麻生 太郎

(mainichi.jpより)

・事件当時:財務大臣
・2020.9:副総理財務大臣、内閣府特命担当大臣(金融担当)、デフレ脱却担当大臣に再任
・2021.10 – 自民党副総裁

佐川 宣寿

(長周新聞より)

・事件当時:財務省 理財局長
・2017.7:国税庁長官
・2018.3:依願退官 *森友事件への責任で
・2018.6:停職3ヶ月懲戒処分
・2022.9:赤木雅子氏が刑事告発

太田 充

(mainichi.jpより)

・事件当時:財務省 大臣官房 総括審議官
・2017.7:財務省 理財局長
・2018.7:財務省 主計局長
・2019.7:内閣官房全世代型社会保障検討室長代理補
・2020.7:財務事務次官
・2021.7:退官。財務省顧問
・2021.12:東京海上日動火災保険特別顧問

中尾 睦

(日刊工業新聞より)

・事件当時:財務省 理財局 次長
・2017:人事院事務総局審議官
・2018.7:財務総合政策研究所副所長
・2019.7:横浜税関長
・2020:内閣官房内閣審議官(兼内閣官房TPP等政府対策本部国内調整統括官)
・2021.7:財務省大臣官房付、退官
・2021.11:東京海上日動火災保険顧問

黒川 弘務

(mainichi.jpより)

・事件当時:法務事務次官
・2019.1:東京高等検察庁検事長
*2020.1:黒川氏の定年直前に定年後も半年間勤務延長されることが決定され問題に
*2020.3:検察官の定年を現行の63歳から65歳まで段階的に引き上げ、政府が認めれば最長3年まで延長可能となる検察庁法改正案が国会に提出され問題に
・2020.5:産経新聞記者、朝日新聞社員(元記者)との賭け麻雀報道(週刊文春)により検事長を辞任
・2021 – :黒川経営管理コンサルティング代表、ETSホールディングス取締役

山本 真千子

(sankei.comより)

・事件当時:大阪地方検察庁特捜部長

*『森友学園問題では捜査指揮を行い、佐川宣寿前国税庁長官(当時)を含む財務省関係者を不起訴処分にしたことに関し報道陣へ説明する異例の対応を行い「特殊性に鑑みた」と話した。』(Wikipediaより)

・2018:函館地方検察庁検事正 *検事正は地検のトップ
・2019:大阪地方検察庁次席検事
・2022.6:大阪地方検察庁検事正

小橋 常和

・2018:大阪地方検察庁特捜部長(上記、山本氏の後任)

*『佐川宣寿国税庁長官ら10名を再不起訴処分とし、「起訴するに足りる証拠を収集することができなかった」と説明』(Wikipediaより)

・2019:東京高等検察庁検事(兼最高検察庁検事)
・2020:秋田地方検察庁検事正(兼仙台高等検察庁秋田支部長)
・2022:最高検察庁検事。同年福岡高等検察庁次席検事(兼法務総合研究所福岡支所長)

中村 稔

(長周新聞より)

・事件当時:財務省 理財局総務課長
・2018.6:森友事件により懲戒処分停職1ヶ月
・2018.7:大臣官房参事官(兼財務総合政策研究所特別研究官)
・2019.8:在英国大使館公使
・2022.6:財務総合政策研究所副所長
・2022.9:赤木雅子氏が刑事告発

冨安 泰一郎

(さくマガより)


・事件当時:財務省 理財局国有財産企画課長
・2018.7:財務総合政策研究所総務研究部長
・2020.7:内閣官房内閣審議官(兼内閣官房情報通信技術総合戦略室長代理など)
・2021.9:デジタル庁統括官

美並 義人

(jiji.comより)

・事件当時:近畿財務局長
・2018.7:財務省大臣官房付
・2018.8:財務総合政策研究所長(兼会計センター所長)
・2019.7 – 2021.7:東京国税局長
・2021.11:日本郵便専務執行役員

楠 敏志

(週刊文春より)

・事件当時:近畿財務局 管財部長
・2018.7:近畿財務局 総務部長
・2019.7:近畿財務局 神戸事務所(個室付き)
・2020.3:神戸信用金庫

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